東大院生経営「ネパール書店」

「書店」と銘打っているものの、この店にあるのは本ではありません。民族楽器と独特のリズム感の音楽、ちょっとコミカルで憎めない映画、スターバックスに負けないCafeや、見慣れない品揃えのギョウザセンター、旅行のエッセンスになるローカル情報…など、人生を深く愉しむ文化と、アイテムがつまっています。 温室育ちで図々しい店長が、アジアの最貧国で失敗挫折しながらも諦めずに奮闘する過程・時間を通して、アイテムをたっぷりとご用意する予定です。その品揃えの個性とセンスは、ぜひお越しいただきお確かめください。

真夏の街頭販売おじさんに外交状態を教えてもらう東大生

ネパールの街で出会った、インド出身のアクセサリー商売人のおっちゃんと世間話。おっちゃんとの話の中で、巨大国家インドと中国に挟まれた、貧しいネパールで商売をする過酷な状況が、じわじわとボディーブローのように効いてくる。街中の商売人の心の中と、どこか諦めにも似た、やるせない雰囲気を感じた話。

 

 

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ネパールの街を歩いていると、歩きながら商売をしている人がいっぱいいます。その中でも、これってなんだ?っていうものを売ってるおじちゃんがいます。何を売っているかっていうと木ノ実の数珠のネックレスです。ファッション的にこれをつけている人がいたら、ちょっと頭ぶっ飛んでいる気がします。正直、近づきたくないっていうのが本音ですね。

 

おじちゃん「ナマステ。お客さん、中国人?」

私「中国人じゃないよ、日本人だよ。その売ってるやつ何?」

おじちゃん「これ欲しい?」

私「欲しくないよ、ただ知りたいんだよ。ネックレス?」

おじちゃん「そうだよ。このネックレスはある木ノ実を繋げて作ってあるんだよ」

私「その木ノ実ってなんか効果あるの?あんまりつけてる人見ないよね」

おじちゃん「これは家内安全みたいな感じで悪いことらからガードしてくれるんだ」

私「そうなんだね、お守り的なやつかな?」

おじちゃん「買わないの?お土産にいいよ、家族が喜ぶよ。」

私「ホームステイしてるから、まだお土産いらないよ。今度ね」

おじちゃん「ホームステイか。ホームステイの家族にどうよ、喜ぶよ?」

私「多分喜ばないよ。おじちゃんこの商売儲かるの?」

おじちゃん「これは俺の小さいビジネスさ。ネパールにきて14年もやってるんだよ」

私「14年もやってるの?おじちゃんみたいな人街にいっぱいいるよね。儲からなそうだね」

おじちゃん「そうだよー、最近は全然ダメだな。靴もボロボロだよ。お客さんも少なくなったし。」

 

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私「ボロボロだね。観光客、昔と比べたら減ったの?」

おじちゃん「すんごい減ったよー。俺はインド出身なんだけどな。」

私「おじちゃん、インド人なの?」

おじちゃん「そうだよ。最近はインドと中国がケンカしてるから、特にネパールはお客が減ったね」

私「インドと中国って仲悪いの?じゃあ小さい国が迷惑してるってこと?」

おじちゃん「ブータンとかチベット、パキスタン、ネパールとかがね。」

私「そうなんだね。中国人、街にいっぱいいるけどね。」

おじちゃん「あれでも減ったんだよ。俺は中国人が嫌いなんだ。お前は好きか?」

私「好きでも嫌いでもないかな。なんで?いいお客さんでしょ」

おじちゃん「俺は中国はいつも他の国とケンカしてるから嫌いだ」

私「あー、国が嫌いってこと?中国の人とも仲良くしないといけないでしょ」

おじちゃん「そうだな。でもいつもインドとケンカしてるんだよ。いつも喧嘩腰だよ。インドの大統領もいつも怒ってる。最近日本に行ったみたいで、機嫌が良かったみたいよ。」

私「なんで?」

おじちゃん「歓迎されたし、友好な関係にあるからだよ。このチェスすごいだろ?」

 

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私「小さいね。俺、チェスしたことない。日本の将棋ならできるけどね。知ってる?」

おじちゃん「知らないよ。今度教えてくれよ。」

私「いいよ、ネパールで将棋見たことないけどね。その腕につけてるのも売り物?」

 

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おじちゃん「そうだよ、これはいろんな形に変形する飾り物だよ。これはお土産にいいよ、喜ぶと思うよ。1、2、3、4、5、6、7、8、、、」

私「いろんな形に変形するんだね、トランスフォーマーみたいだね。おじちゃん話ありがとうね。暑いけど商売頑張ってね。」

おじちゃん「おう。またな。」